内縁関係と事実婚は別物!内縁の妻になるメリットやリスクとは?
今の時代、「内縁関係」との言葉を聞くことが多いもの。あなたも一度はどこかでこの言葉を耳にしているのでは?ドラマや映画の中で使われる場合もあれば、身近な人が「内縁関係」とのワードを口にするケースもあるものです。ひょっとしたらあなたが誰かと内縁関係にあるかもしれませんね。そこでこの記事では内縁関係とは何かの他、内縁の妻になるメリットなどもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね♡
内縁関係とは?
お互い結婚を意識して同棲していれば!
内縁関係とは「婚姻届は提出していないけれども、夫婦同然の状態になっている男女の関係」とも、「夫婦同然の関係」とも呼べるものです。
男女ともにパートナーとの結婚を意識しており、なおかつ同棲している場合、法や夫婦の関係に詳しい人にも「内縁関係」とみなされます。
結婚式を挙げている場合や、お互い相手を「配偶者」と考えていて、周囲の人達から「夫婦」とみなされている場合も、そうです。内縁関係と判断されます。
なお、内縁関係と同棲は別物です。
後者は「婚姻届けを提出していなくても、お互い結婚願望がなくても、夫婦同然の状態になっていなくてもできるもの」であって、カップルが一緒に住んでいれば、それだけで世間からは同棲とみなされます。
内縁関係と事実婚の違いは?
やむを得ない事情が絡むか否か!
内縁関係と同棲は大きく異なります。
一方、内縁関係と事実婚してる男女の関係は似ています。どちらも「婚姻届は提出していないけれども、夫婦同然の状態になっている男女の関係」と言えます。
ただ後者の場合、「お互いの意思で、あえて婚姻届を提出していない」点が前提にあり、この点が前者とは異なっています。
つまり内縁関係とは「婚姻届を提出できない深い事情があるために、やむなく結婚していないだけ」の男女が結ぶ関係であり、事実婚してる男女の関係は「婚姻届を提出しようと思えばできる。でも・・・・」というものであるわけです。
なお、男女が自分達の関係を事実婚にとどめる理由は様々。
「結婚という制度に縛られたくない」から、婚姻届を出さない決断をした男女もいれば、「夫の名字を名乗りたくない。自分の家の名字を残したい」から、パートナーを説得して事実婚にとどめている女性もいます。
「生涯、自由でいたいから」、事実婚を選択した人たちも。
今は自由や個人の決断、多様性が尊重される時代です。
だから長く内縁関係にある男女もいれば、事実婚を長年貫いている男女もあちこちにいるものです♡
【参考記事】事実婚についてもっと知りたいなら!▼
内縁の妻になるメリット
夫とは別姓のままでOKなど!
あなたに大好きな人がいて、でも結婚できそうにない場合、パートナーと内縁関係になり、いわゆる「内縁の妻」になることを考えているかもしれませんね。
「今はそういう妻になる人も多そう」と思ったかも。
確かに今も昔も妻ではなく、内縁の妻におさまる女性が何人もいます。お金持ちの女性のなかにも、普通の家庭に生まれ育った女子のなかにもいます。
なぜなら内縁の妻になることは、いつの時代も大して難しくないから。それに数々のメリットもあるからです!
たとえば「婚姻の届出はしていないけれども、お互いが婚姻の意思を持っていて、なおかつパートナーと何年も同棲している」場合、内縁の妻とみなされます。
パートナーの血を引く子供がいて、なおかつ父親が子供を「我が子」と認めていた場合、周囲の人に簡単に内縁の妻とみなされることも。
内縁の妻には、いくつかの条件を満たしていればなれますし、たとえば事実婚と同じく「夫とは別姓のままでいられる」とのメリットがあります。
婚姻届を提出していないのだから、内縁の妻に夫の姓を名乗る義務はありません。これまで通り、自分の姓を名乗って構いません。身分証の名字も変える必要はありません。
他にも「婚姻届を提出してパートナーと結ばれた女性と、ほぼ同じ権利を獲得できる」とのメリットもあげられます。
内縁の妻は夫に生活費を要求する権利があるし、浮気された場合、慰謝料を請求することも可能です。
子供の養育費の請求だってできちゃいます。
内縁の妻になるデメリット
相続権がないから内縁関係でしかないと・・・・
「内縁の妻って悪くなさそう。彼氏には結婚願望がないし、私も内縁の妻になろうかな」と思ったかもしれませんね。
ただ内縁の妻になることにもデメリット、リスクがあるものです。
内縁の妻はあくまで内縁の妻であり、正式な妻ではありません。婚姻届を提出することで生まれる正式な妻の一歩手前にいる人です。
先にお伝えたとおり、婚姻届を提出してパートナーと結ばれた女性が持つ権利の全てを手にできる、というわけではないのです。
たとえば内縁の妻には「相続権」がありません。パートナーの財産を相続する権利は内縁の妻にはありません。
パートナーが既婚者で、なおかつ彼が死亡した場合、財産は婚姻届に記された女性、すなわち「正式の妻」のものになります。
内縁の妻が彼の財産を受け取るには、遺言書に一筆書いてもらうか、生きているうちに譲ってもらう必要があります。
つまりパートナーに「内縁の妻に財産を譲る気が一切ない」場合、内縁の妻はパートナーの死後、行き場を失う可能性があります。
【参考記事】パートナーについてもっと知りたいなら!▼
内縁の妻になっても大丈夫?
決断する前に周囲の人の意見を聞こう!
今は婚姻届を提出するか否かは本人達が決められます。彼氏も彼女も「提出する必要なんてない」と思えば、提出しなくてOKです。
お互いの両親に籍を入れることを猛反対されている場合も、提出を見送ってOKです。
このため軽い気持ちから内縁の妻なり事実婚なりを選択する男女がいるものですが、深く考えることなく、どちらかを選択すると、後悔することになる可能性大です!
なぜなら内縁の妻も事実婚も正式の妻より立場が弱いからです。主張できる権利の数が違います!
あなたは今、内縁の妻になることを考えているかもしれません。あるいは既に内縁の妻になっているかもしれませんね。
でも幸せになりたいのなら、路頭に迷いたくないのなら、本当に内縁の妻で良いのか、あるいは内縁の妻のままで良いのか、周囲に相談して意見を聞くなりすること、おすすめします。
【参考記事】婚姻届についてもっと知りたいなら!▼
writing by love recipe編集部