匂いは記憶に刻まれるもの?プルースト効果と恋愛の関係とは?!
「匂いは記憶に刻まれるもの」と考えている人は多いもの。あなたもそうかもしれませんね。でも詳しい仕組みは分からないのでは?それに片思い中なのに、匂いに無頓着ではありませんか?そこでこの記事では匂いと記憶の関係の他、匂いと関係が深いプルースト効果と恋愛等についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね♡
なぜ匂いは長く記憶されるの?
直接、脳内の海馬に送られるから!
人間には色々な感覚が備わっています。
主なものは「視覚」「聴覚」「味覚」「触覚」、それに「嗅覚」の5つです。
この5つのうち、最後の「嗅覚」、つまり匂いを感知する力は最初の四つとは違う点があります。
視覚や聴覚は大脳新皮質というものを経由して海馬に送られますが、嗅覚はこれを経由せず、直接、海馬に送られます。
海馬は人の記憶を管理している器官で、ここにダイレクトに送り込まれるため、匂いは触覚や味覚よりも記憶に残りやすいようです。
「匂いは記憶に残りやすい。大昔の記憶が、ある匂いを嗅いだ瞬間、ふいによみがえるときがある」なんて言われていますが、その理由には人間の体の仕組みが絡んでいるのです。
嗅覚が特別な理由
理由には人類の歴史が絡む!
そもそもなぜ嗅覚は視覚や味覚と同じ扱いをされないのか?
その理由ははるか昔、まだ人類が大型の獣や腐敗と生身で戦っていた時期にさかのぼります。
はるか昔、人類は熊やマンモスやカビと戦っていました。
この頃はロクな武器も抗生剤なく、頼みの綱は自分の体に備わっている五感だけでした。
その中でも嗅覚は非常に重要な力で、この力のおかげで夜に危険な獣の匂いを察知できたり、カビの存在に気づけたりしました。
要は生存を第一に考えている体にとって、嗅覚は他の感覚より重要なものであったため、触覚や聴覚より進化した、というわけです。
進化したおかげで、人は過去に嗅いだ良い香りも危険な匂いも思い出せるようになり、要注意な人物や獣などから身を守りやすくなったのです。
プルースト効果とは?
ある匂いを嗅いだ瞬間、記憶が蘇る現象!
ニュースや教科書などのなかに時々、登場する「プルースト効果」とは、まさにこの嗅覚と脳の関係が絡む効果のことです。
ある匂いを嗅いだ瞬間、過去の一場面が脳裏にパッと浮かぶ現象のことです。
「プルースト効果」という言葉を知らない人も、知っている人も、一度はこの効果を実感しています。
あなたもある花の香りを嗅いだとき、あるいは食べ物の匂いを嗅いだときなんかに、昔のことをパッと思い出したことがあるのでは?
それがプルースト効果です!
脳のなかに封印されていた記憶を匂いが引き出したのです。
なお「プルースト効果」という名称はフランスの作家、マルセル・プルーストから。
彼が発表した小説「失われた時を求めて」には、主人公がある匂いを嗅いだ瞬間、昔のことを思い出す、というシーンが登場します。
このためこの作品を書いた作家の名前が、効果の名称になったわけです♡
プルースト効果と恋愛
匂いを利用すれば両思いになれる!?
プルースト効果と恋愛は何の関係もなさそうな組み合わせに思えるかもしれませんね。
でも匂いは好きな人と両思いになれる確率をグッと高めることができちゃう要素なのです!
なぜなら女性はもちろん男性も、一度嗅いだ匂いはなかなか忘れないから。
忘れっぽい男性であれ、過去に嗅いだ匂いを嗅いだ瞬間、ハッとすることがあるものです。
このため香水や贈り物を上手く活用すれば、片思い中の男性の嗅覚と心をとらえることもできるのです。
たとえば意中の人の好みの匂いがする香水を自分の服なり誕生日プレゼントなりに、ちょっと付けておけば、様々な場面で相手はあなたを思い出すことになります。
そのおかげで二人の心の距離がグッと縮まることもあるものです。
また彼の「良い思い出と結びついている香り」を調べ、それを下半身などに付けておくと、ベッドタイムが盛り上がって二人の仲が深まることもあるようです♡
男性が好む香りとは?
シャンプーや花の香りなど多数!
女性と同じく男性も、様々な香りを好みます。一見、がさつに見える男性も、花の香りを好んでいる場合があるものです。
「好きな人の好きな香りが分からない。でも両思いになりたい」と思っている場合、男性が好む香りを身に着けてみるといいですよ。
それがきっかけとなり、二人の仲が深まるはずです。
なお多くの男性が好む匂いには、「花の香り」「森や大自然を思い出せる香り」の他、「柑橘系の香り」や「シャンプーや石鹸の香り」があげられます。
石鹸やシャンプーのような身近に存在する匂いにも、多くの男性は敏感に反応し、良い気分になっているのです。
これまで匂いに無頓着だった女子も片思いを成就させたいのなら方針を改め、ぜひ好きな人の好む香りを身に着けてみてくださいね♡
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writing by love recipe編集部