膣にふっくらしたモノができ、押すと痛みます。これって何?
【質問】膣にふっくらしたモノができ、押すと痛みます。
寿姫亜/女性/19歳
膣に、何かふっくらしたモノができてしまいました。
下着の上から軽くおすと、痛いです。
色は少し青紫色ぽいです。
大学生になってから気付きました。
今は大学一年です。
大学生になってからの生理の後か前に出来て、すぐ消えていたのに、ここ二週間、消えません。
膣の病気ですか?
すごく怖いです。
【回答】腟の入り口にできるできものとしては、「バルトリン腺のう胞」があります。
医学/松村圭子
状態を実際に診ていないので何とも言えないのですが、腟の入り口にできるできものとしては、「バルトリン腺のう胞」があります。
腟の入り口近くにあるバルトリン腺という分泌腺が、何らかのきっかけで詰まると、粘液がたまってのう胞(袋状のもの)ができます。
バルトリン腺は左右にひとつずつありますが、バルトリン腺のう腫は多くの場合片側にだけ生じます。
ほとんどの場合、症状はありませんが、化膿すると痛みを伴うようになります。
ただし、バルトリン腺のう胞は、一度できると自然に消えるということはないので、以前はすぐに消えていたのであれば、考えにくいですね。
あと、考えられるのは、腟というより外陰部の皮膚にできる「アテローム」です。
これは、皮膚の下に袋状のものができ、本来剥がれ落ちるはずの垢(角質)や皮膚の脂(皮脂)がなかにたまっていって、少しずつ大きくなる状態です。
通常、症状はありませんが、化膿すると赤くはれ上がって痛みを伴うようになります。
バルトリン腺のう胞もアテロームも、治療としては、手術で切除します。
化膿していれば切開して膿を出します。
また、何も症状がなければ経過観察することもあります。
考えられる疾患を挙げましたが、先に述べたように、実際に診てみないと診断が下せませんので、早めに婦人科で診てもらいましょう。
writing by 松村圭子