幸せは腸で作られる!?幸せホルモン「セロトニン」を増やすなら
幸福度の度合いは腸の環境の良し悪しが大きく影響を及ぼしているのです。
人が幸せを感じるカギ
人が幸せを感じるカギは、“腸”がにぎっています。幸せを感じるのは、セロトニンやドーパミンという神経伝達物質によるもの。
これらの物質は、実は腸内細菌が作っているのです。
セロトニンやドーパミンになる前段階の物質(前駆体)が腸で作られ、それらを腸内細菌が脳へ送り込むことによって、脳内でこれらが幸せ物質として働くのです。
幸せを感じるには、セロトニンやドーパミンの前駆体が十分に腸で作られることが必要。
つまり、幸福度の度合いは、“第二の脳”とも言われる腸の環境の良し悪しが大きく影響を及ぼしているのです。
食物繊維で腸内細菌を増やそう
腸の環境を整えるには、便秘を予防することが大切。まずは食物繊維をしっかり摂るようにしましょう。
腸内細菌のえさである食物繊維を摂れば、腸内細菌が増え、幸福感は高まります。海藻類、果物、野菜、キノコ類、豆類などから日々摂取するようにしましょう。
オリーブオイルを取り入れるのもおススメです。抗酸化作用があって健康や美容に良いだけでなく、小腸で吸収されにくいため便のすべりを良くしたり、成分のひとつのオレイン酸が腸のぜん動運動を促してくれたりと、便秘予防に効果的です。
朝食時に大さじ一杯程度のオリーブオイルを摂るのがおススメ。サラダやパン、納豆などにかけてみてもよいでしょう。
冷えは腸内環境を悪くする
体の冷えも、腸の働きを低下させて腸内環境を悪くしてしまうので注意が必要です。
腹巻きやカイロ、湯たんぽなどを使ってお腹を冷やさないように心がけましょう。
食材では、血行を良くして体を温めてくれるショウガ、ニラ、ニンニク、タマネギなどの香味野菜がおススメ。
女性は自覚がないまま内臓が冷えていることも多いので、内から外から温めるようにしましょう。
必須アミノ酸をしっかり摂る
セロトニンやドーパミンをしっかり作るには、その原料となる必須アミノ酸を摂ることも大切。
必須アミノ酸は、体内で合成されないため食事から摂らなければなりません。
たんぱく質の豊富な食材に含まれているので、肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などからバランス良く摂取するよう心がけましょう。
幸せを感じる力を高めるためには、幸せ物質のもとがうまく作れるように腸の環境を整え、その原料を十分に摂ることが大切なのです。
writing by 松村圭子