好きじゃない男性に告白された時に相手を傷つけないための断り方
大好きな人からの告白なら、とっても嬉しいけれど、必ずしも自分の好きな人からしか告白されない訳ではありませんよね。時には、苦手な人から告白されることも…そんな時、相手も自分も傷つかない断り方ってあるの??今回は、そんな場合の対応策についてお話します。
目次
好きでもないのに「YES」は優しさとは違う
恋愛対象じゃない人から告白された時、「どうしよう…」と考える女の子は多いのではないでしょうか。この時、何を「どうしよう」と思っているのでしょうね?好きじゃない人だけど、とりあえず付き合っておいた方がいい?と考える「どうしよう」でしょうか。それとも、断ったら相手を傷つけてしまう、だから「どうしよう」という思いでしょうか?どちらにしても、そんな思いを抱いているのに、そのことを隠して「YES」というのは、相手のことも、自分のことも大事にしていない行動です。「まずは友達から」と男友達からスタートするというならともかく、キープしておこう、とか傷つけちゃうから、といった理由で、自分の本心を伝えないのは、自分を苦しめていくことになります。好きでもないのに、「うん。私も○○くんのこと、いいなぁ、好きだなぁと思ってたの。」なんて、言わないようにしましょう。
はっきり伝えたら傷つけてしまう…は、相手を見下していること
自分のことを「好き」と言ってくれる相手に対して、「お付き合いすることはできない」ということを伝えたら、相手が傷ついてしまう…一見、優しい気持ちにも感じますが、この考えは、相手を見下していることになってしまいます。どういう事かというと、「この人は、現実を受け止める力が無い人だ」と言っていることと同じになってしまうのです。心理用語では、このことを「相手のことをディスカウント(値引き)する」といいます。相手のことをかわいそうな人だ。値打ちの無い人だ。と思っているということです。つまり、相手に本心を伝えたら、傷つけてしまうのではないか…と思って、本心を伝えないと、余計相手を傷つけてしまうことになってしまうのです。私たちは、気がつかないうちに自分のことや相手のことをディスカウントしてしまっていることがあります。ディスカウントしているときは、何となく会話がぎこちなかったり、窮屈な感じがします。本心では好きではないのに好きという意思表示をすることは、自分のことも、相手のこともディスカウントすることになるのです。
あいまいな返事の具体例
例えば、「私も○○くんのこと、嫌いじゃないよ。」「うん・・・突然でビックリして・・・。でも、嬉しい。ありがとう。ちゃんと考えるよ。」「○○くんは、別の人が好きなのかと思ってたよ。誰かに好きと言ってもらえると、嬉しいね。」「ありがとう。でも、私、今恋愛するのちょっと怖いんだ。」・・・・・・・・・こんな言葉を聞いて、彼はどう受け取るでしょう。勘違いして、「僕のことを彼女も好きだったんだ!」と思うかもしれませんし、「どういう事??OKなの?NGなの?」と、余計彼を不安にさせてしまうかもしれません。
相手に嫌われないように、という考えは危険!!
相手からの告白を断るにしても、出来れば相手に嫌われたくない…好かれたままでいたい…こんな贅沢な気持ちを抱いている人も、実は多いでしょう。(自分のこの気持ちに気がついていない人も、多いのですが…)「自分が相手からどう思われるか」を気にした対応になると、あいまいなお返事をしてしまったり、回りくどい断り方になってしまったりするでしょう。すると、相手を傷つけたり、後々自分のことを苦しめる結果につながります。
回りくどい断り方の具体例
例えば、「ありがとう。私も○○くんのこと、嫌いじゃないんだけど。でも、私なんか、しっかり者の○○くんとは、釣り合わないと思うの。他の子みたいに奇麗じゃないし、トロいし。だから、一緒にいるところを、他のみんなに見られたら、○○くんが恥かいちゃうかも・・・だからごめんね」「私のこと、好きになってくれて、ありがとう。でも私ね、「彼氏」ってなると、いつもダメになっちゃうの。きっと、本当の私を知ったら、△△くんも嫌いになると思うよ。だからこのままがいいと思うの。」いかがですか?このような断り方は、「何かあったときの責任は、みんなあなたよ」と相手に言っていることと同じなのです。実は相手はとても嫌な気持ちになる言い方なので、注意しましょう。なぜ、嫌な気持ちになるのかを、次にご紹介しましょう。
なぜ「相手に嫌われないように」が危険なのか
相手にできれば嫌われたくはない…これがなぜ危険なのでしょうか。その理由は、相手は勇気を持って告白しているのに、自分が嫌われないことばかりを考え、本音で会話していないからです。相手に対して、とても不誠実なかかわり方と言えます。まず、あいまいな返事は、相手に期待を持たせることにもなります。後から、「そんなつもりでは・・・」というのは、かえって相手を馬鹿にしているようになってしまいます。人によっては、勘違いしたまま、どんどんあなたとの距離を縮めようとしてきます。なかなか本音が言えないまま、あいまいな態度を続けていると、場合によっては、相手は勝手の想像をふくらませ、大それた妄想をいだくようになる可能性もあります。例えば、「きっと、恥ずかしがり屋なんだ。もっと自分が積極的にならなくちゃ。」とか、「自分のことが本当は大好きなのに、家族の誰かに反対されているのだろう。」などなど。そして…。それは最悪の場合、相手をストーカーに変身させてしまう可能性につながります。もちろん、勝手な妄想を抱くほうに問題があることには間違いありませんが、できるかぎりそんなことは避けたいものです。
率直に伝える勇気を
自分も相手も最も傷つかず、対応するために必要なことは、「勇気を持って率直に伝えること」です。「OK」できないのであれば、自分の気持ちを伝えるしかありません。その決断は、あなたにしかできないのです。女友達など、誰かに相談したり、関係ない第三者がどう思うかとか、そういった周りの考えに左右されないようにしましょう。自分の気持ちに向き合って、相手に対して、誠意をもってかかわりましょう。もしも、誰かの意見に左右されているようなら、それは「自分をディスカウントしている」という状態です。自分をディスカウントしていると、後から後悔したり、罪悪感を感じたりと自分が苦しむことが多くなります。自分の気持ち、こころの内側とちゃんと向き合いましょうね。
相手の気持ちを受け止めるということ
どんなこころの持ち方で相手と接すれば良いのでしょう。誠意あるかかわりとは、「相手の気持ちを受け止めること」です。ん?OKしてあげること??と、思ってしまう人もいるかもしれませんね。そうではありません。相手が自分を好きになる気持ちは自由です。それを、嫌がったり、やめさせることはできません。受け止めるのは、相手の気持ちや考えを尊重するということ。つまり、「あなたが私に好意を寄せていることは受け止めました」という気持ちが大切なのです。その上で「私は○○という想いです。」と伝えます。自分の想いも、相手の想いも、同じだけ重要なものです。だから、どちらも尊重します。今回の場合は、それぞれの想いが異なっていた、というだけなのです。お互いのそれぞれの想いや、気持ちを、それぞれで認めることが、一番誠意的なかかわり方なのです。異性として、というよりも、人として尊重する。そんな対応が、自分も相手も大切にしたかかわり方なのです。
相手の気持ちを受け止め、率直に伝える具体例
例えば「気持ちを伝えてくれてありがとう。○○君は、私にとっては、いい男友達だな~。ずっと友達関係でもいい?もし、それは嫌っていうことだったら、これからあまり会わないほうがいいのかな?どう?」それから率直な気持ちというのは、その人について、あなたがどのように思っているかということですから、いいな、と思う個所があったらそれも伝えていきましょう。例えば「気持ちを伝えてくれてありがとう。誰かに好意を持ってもらえるのは、とっても嬉しい。○○君は、皆の前でも、はっきり自分の意見を言えるよね。そういうの、いつも偉いな~って思ってたの。これから、つきあえるかな?っていうことについては、ごめんね、今、他に好きな人がいるの。○○君は、私にとっては、大事なクラスメートなの。もし、できれば、今まで通り、皆でおしゃべりしたり、遊びに行ける関係いたいな。」こんな断り方は、いかがですか?素敵な出会いや別れ、色々な経験を積んで、素敵な女性になっていきましょうね。
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writing by 武田亜季