【簡単レシピ付き】今話題の調理トレンド「ヘルスパフォーマンス」って? 効率よく栄養摂取するにはコツがあった!
自炊をするときに、みなさんは何を重視しますか? コストパフォーマンス、調理時間、味付け……などなど、こだわる個所は人それぞれかと思いますが、最近の家庭料理のトレンドワードは「ヘルスパフォーマンス」とのこと。今話題の「ヘルスパフォーマンス」とはいったい何なのか、今回はレシピ付きで詳しく解説いたします♪
最新の調理トレンド「ヘルスパフォーマンス」って?
ライフスタイルの変化や調理器具の進化によって、近年の調理トレンドは「コストパフォーマンス」と「時短」が注目されることが多いです。
そんな「コスパ」「時短」を重視することが当たり前になった現在、注目されている新たなトレンドが「ヘルスパフォーマンス」(栄養効率)というキーワード。
そもそも食材は、同じ品種・量であったとしても、調理方法や組み合わせによって栄養素の吸収率が大きく異なることがあります。
つまり「ヘルスパフォーマンス」を重視した調理とは、「より効率的に栄養を摂ること」に意識を置いたもの!
「コスパ」がお金の無駄をなくす、「時短」が時間の無駄をなくす考え方だとすると、「ヘルスパフォーマンス」は“栄養”の無駄をなくすという考え方というわけですね♪
「ヘルスパフォーマンス」をアップさせる例をご紹介!
では、実際にヘルスパフォーマンスをアップさせる例をいくつかご紹介します!
・トマト:生のままではなく「トマトソース」にすることでリコピンの吸収効率がアップ
⇒トマトソースの調理工程(にんにく・たまねぎを加え、油で加熱する)が、リコピンを体内に吸収されやすい形にする
・ほうれん草:ゆでるのではなく「ラップ&レンジ調理」でビタミンCの流出を軽減
⇒ビタミンCは加熱によって壊れる性質があり、ゆでるとビタミンCがお湯に流れ出てしまうため、電子レンジ調理のほうがベター
・きのこ:冷蔵庫ではなく「冷凍保存」することでダイエット成分の吸収効率がアップ
⇒冷凍して細胞壁を破壊することにより、ダイエット効果で注目される「キノコキトサン」などの成分が外に出やすくなる
・小松菜:「レモン」との組み合わせが、鉄分の体内吸収をサポート
⇒レモンに多く含まれるビタミンCは、鉄分(植物に含まれる非ヘム鉄)の体内への吸収を助けてくれる働きがある
このように、少しの心がけだけで栄養吸収率がぐぐっとアップします!
実際に主婦の約8割が「ヘルスパフォーマンス」を意識!
20~40代の主婦500名を対象とした調査によると、「調理をする際に、味以外で重要視しているポイント」については「時間・手間」(85%)、「費用」(83%)、「栄養」(79%)がトップ3になりました。
また、「調理をする際、効率的に栄養を摂取するための工夫をすることはありますか?」という質問では、「よくある」が18%、「たまにある」が60%という結果に。
合計すると、主婦の約8割が普段の調理において栄養効率を意識しているということに!
具体的な声としても、「にんじんの皮は栄養が多いので剥かずに調理」(49歳)や、「ピーマンは繊維にそって切ると栄養を逃しにくいので、切り方を工夫している」(36歳)など、さまざまな回答があがりました。
効率的に栄養を摂取するテクニック&裏技「もっと知りたい」主婦は9割
同じアンケートで「普段調理をするうえで、効率的に栄養を摂取するためのテクニックや裏技を、もっと知りたいと思いますか?」と聞くと、実に90%が「そう思う」と回答しました。「ヘルスパフォーマンス」に関心を寄せる主婦の方が非常に多いことがわかりますね♪
また、「栄養効率に関する話題は今後ますます増えていきそうだと思いますか?」という質問でも92%が「そう思う」と答えました。
専門家はどう見る? 「ヘルスパフォーマンス」のトレンド化のワケとは
すでにトレンドと化している「ヘルスパフォーマンス」ですが、専門家はこのブームをどのように見ているのでしょうか?
NHK「おはよう日本」、TBS「名医のTHE太鼓判!」など、メディアや雑誌にも多数出演し、1万8千人以上もの栄養相談を行ってきた、管理栄養士の浅野まみこ先生は、こうコメントしています。
「新たに『ヘルスパフォーマンス』に注目が集まっている背景には、近年の『健康志向』があげられます。『おいしい』『安い』『早い』だけでなく、いかに『健康的』かが食材・献立選びの新しい指標になってきていると言えるでしょう。
さらに、スマホなどのツールが普及し、健康にまつわる情報が誰でも簡単に手に入るようになったことで、同じ食品でも切り方や調理法によって、栄養の吸収率が変化するということが一般にも知られるようになってきました。
また、切り方や調理法を変えるだけという『裏技』的な要素が楽しめるのも、注目を集める1つのポイントになっていると考えられます」
健康的な食生活への需要の高まりと、スマホの普及が「ヘルスパフォーマンス」トレンド化のカギだったんですね♪
今日から実践できちゃう!? プロが教えるお手軽「ヘルスパフォーマンス」レシピ
さらに今回は浅野先生に、誰でも手軽に作れる「ヘルスパフォーマンス」レシピを教えていただきました!
ブリの和風トマトパッツァ
トマトは、生のまま食べるよりも「トマトソース」にすることでリコピンの吸収効率がアップ。煮詰めたり、油を加えるというソース作りの工程を経ることで、成分が体内に吸収されやすい形になります。
市販のトマトソースを使えば、手間もかかりません。
【材料】(2人分)
・ブリ:2切れ
・塩:少々
・黒胡椒:少々
・しいたけ:1個
・さつまいも:30g
・レンコン:30g
・にんにく:1かけ
・あさり:100g
・エクストラバージンオリーブオイル:大さじ3
・日本酒:大さじ2
・市販のトマトソース:1缶
・トマト:1/2個
・しそ5枚
【作り方】
1:ブリは、塩、黒胡椒を振り、ペーパーに挟み余分な水分をとる。
2:しいたけは4等分、さつまいも、レンコンは5mmの輪切り、にんにくはみじん切りにする。あさりは砂抜きをして洗っておく。
3:フライパンにオリーブオイルを大さじ1加え、ブリを皮目から焼き色がつくようにパリッと焼き上げる。
4:一度、ブリを取り出し、同じフライパンに残りのオリーブオイルを加え、2を炒め、日本酒をふる。
5:3のブリを戻し、市販のトマトソースを加え、蓋をして5分ほど中火で加熱する。くし切りにしたトマトを加え、火を止める。
6:器に盛り付け、千切りにしたしそを添える。
冷凍きのこと鶏肉のカレー風味リゾット
きのこは、冷蔵庫ではなく「冷凍保存」することでダイエット成分である「キノコキトサン」の吸収効率が向上。また、にんにくのアリシンが、鶏もも肉のビタミンB1の吸収と体内持続性をアップさせます。
さらに、きのこ、もち麦などの水溶性食物繊維を合わせることで腸内環境の改善も期待できます。
【材料】(2人分)
・鶏もも肉:200g
・A(塩少々黒胡椒少々カレー粉大さじ1 小麦粉小さじ2)
・にんにく:1かけ
・エクストラバージンオリーブオイル:大さじ2
・冷凍きのこ:200g
・もち麦入りご飯:150g
・コンソメ:少々
・水:1カップ
・塩:少々
・黒胡椒:少々
・粉チーズ:少々
・イタリアンパセリ:お好みで
【作り方】
1:鶏もも肉は1口大にそぎ切りにし、Aをまぶしておく。にんにくはみじん切りにする。
2:フライパンにオリーブオイルをしき、にんにくを加え、鶏もも肉を皮面から焼き色をつけるように焼く。
返したところで冷凍きのこ、もち麦入りご飯を入れ炒める。
3:コンソメを加え、水を3回に分けて入れながら炒め煮にする。
4:もち麦が柔らかくなったところで、火を止め、塩、黒胡椒で味を整え、粉チーズを加える。
5:器に盛り付け、お好みでイタリアンパセリを添える。
いかがでしたか?誰でも簡単に作れちゃうレシピなので、ぜひ今夜のおかずは「ヘルスパフォーマンス」を意識して作ってみては?
presented by MyReco(https://myreco.me/)
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writing by myreco