突然の頭痛を止める方法!頭痛の原因と対処法
日本人の4割が悩んでいるといわれる頭痛。特に女性は月経前や月経中など月経周期と関連して頭痛が起こったり、冷えや寒さが原因で頭痛が起こることが少なくありません。頭痛の対応について紹介します。
月経前や月経中に起こる「月経関連片頭痛」
月経前や月経中に起こる頭痛は、「月経関連片頭痛」と言われる片頭痛です。
これは、女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」の減少が原因。
月経前から月経中にかけてエストロゲンが減少し、それに伴いセロトニンという脳内神経伝達物質も減少することによって、脳の血管が拡張し、神経が刺激されて頭痛が起こります。
急にズキンズキンと脈打つような痛みがあらわれ、下痢や吐き気を伴ったり、音や光に敏感になったりすることもあります。
また、頭痛が起こる前に、ギザギザした光が見える「閃輝暗点(せんきあんてん)」と呼ばれる前兆があらわれることもあります。
ストレスや紫外線、チョコレートや赤ワイン、チーズなどの飲食物で片頭痛が誘発されることもあるので注意が必要です。
冷えや寒さからくる「緊張型頭痛」
冷えや寒さからくる頭痛は、「緊張型頭痛」といわれます。
冷えや寒さ、ストレスや肩こりなどが原因となって、血行が悪くなることによって起こります。
痛みの特徴としては、重だるい痛みや締め付けられるような痛みです。
それぞれの対処法
月経関連片頭痛と緊張型頭痛では、対処法が異なるので注意が必要です。
月経関連片頭痛が起こった場合は、暑い、まぶしい、うるさい場所を避けて、涼しい、暗い、静かな場所で安静にしましょう。
冷たいタオルで痛む部分を冷やすのも効果的です。
緊張型頭痛の場合は、血行を良くするケアが大切です。
ストレッチをしたり、ウォーキングをしたりして体を動かす、お風呂につかって体を温める、首や肩をカイロなどで温める、などがおススメです。
体を冷やさないよう、冷たい食べ物や飲み物も控えるようにしましょう。
片頭痛とは異なり、痛む部分を冷やすと血行が悪化して逆効果になってしまうのでNG。
自分の頭痛の原因を見極めて、適切な対処を行うことが大切です。
ただし、自分で判断がしにくかったり、頻繁に頭痛を繰り返す場合は、医療機関を受診するようにしましょう。
writing by 松村圭子