何となくで選んでない？ドラスト・コンビニで買える栄養ドリンク、悩みに合わせて選ぶヒントを薬剤師さんに聞いてみました！

コロナ禍で家族がリモートワークになったり、子どもがオンライン授業や休校になったりと、家事や育児の負担が増えて、疲れを感じやすくなった方が増えています。中には栄養ドリンクを飲む機会が増えたという方もいらっしゃると思いますが、“何となく”で栄養ドリンクを選んでいませんか？そこで、今回は“何となく”で選びがちな栄養ドリンク、目的に合わせて選ぶためのヒントをご紹介いたします♡

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公開日:2022-01-04 19:00:00

栄養ドリンクは即効性だけでなく根本的な体調も考えてみて

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薬剤師の長沼先生によると「女性は男性に比べて性ホルモンの影響を受けやすく、ホルモンバランスによって体調を崩しやすい傾向にあります。そこにコロナ禍による疲れが重なると、今までとは違う疲労を感じてしまうのかもしれません。」とのこと。

そこで栄養ドリンクに助けてもらうのも1つの手段。ただし長沼先生は、栄養ドリンクの選び方によっては疲労を助長することにもなりかねないと話します。

「即効性のある栄養ドリンクは、飲んだ後しばらくは疲労感を忘れて元気になることがありますが、時間が経つと逆に疲労感が増すことがあります。どうしても元気を出さなければならないシーンでは医薬品のタウリン配合などが適しているかもしれませんが、ホルモンバランスの乱れを感じたり、女性に必要な鉄分などが足りていない疲れには、必要な栄養素がしっかりと入っている栄養ドリンクを選ぶといいでしょう。」とのことでした。

栄養ドリンクの分類は大きく分けて医薬品と食品の2種類！？

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栄養ドリンクは、錠剤や顆粒の栄養剤に比べて、成分の体内吸収が早いので即効性を期待するときにぴったり。ちなみに配合成分の内容や容量の違いによって、法律で医薬品と食品に分類されています。

【医薬品】法律で分類された医薬品には、第2類医薬品や第3類医薬品、医薬部外品、指定医薬部外品があります。

第2類医薬品や第3類医薬品には、厚労省が許可した病気の治療を目的とする有効成分の効果が認められたものが該当します。その分類にある栄養ドリンクは、ドラッグストアなどで購入できるOTC医薬品です。

一方の医薬部外品は、厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が一定量配合されたものを指し、指定医薬部外品は、元々医薬品として販売されていたけれど、2009年薬事法改正による規制緩和に伴って医薬部外品として販売されているもののことを言います。

【食品】法律で分類されている食品には、保健機能食品とその他健康食品があります。ちなみに保健機能食品は、栄養機能食品や特定保健用食品（トクホ）、機能性表示食品に分かれています。

そんな保健機能食品のひとつである栄養機能食品は、1日に必要な栄養成分（ビタミン、ミネラルなど）が不足しがちな場合、その補給・補完のために利用できる食品としています。すでに科学的根拠が確認された栄養成分が一定の基準量を含む食品であれば、届出がなくても国が定めた表現によって機能性を表示できます。

CMなどでも耳にしたことがある方も多い特定保健用食品（いわゆるトクホ）は、健康の維持増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められていて、機能の表示が許可されている食品のこと。表示されている効果や安全性については国が審査を行って、食品ごとに消費者庁長官が許可しています。

そして機能性表示食品は、事業者の責任において科学的根拠に基づいた機能を表示した食品のことを言います。販売前に、安全性及び機能の根拠に関する情報など消費者庁長官に届出されたものが対象ですが、特定保健用食品のように消費者庁長官が個別に許可したものではありません。

最後にその他健康食品とは、法律の定義はなく健康の保持増進を資する食品のことです。

医薬品と食品の分類について紹介してきましたが、栄養ドリンクを選ぶときは、医薬品や食品といった分類に関係なく、自分の体調や疲労度、使いたいシーンに合わせた選び方をするのがおすすめ。

とは言え、注意したい点もあります。特に医薬品や医薬部外品は多量に飲んだり、常用すると成分の過剰摂取となり、健康に悪影響を及ぼすことがあるので要注意です。

栄養ドリンクは、あくまでも非常時の1本と考えるのが良さそうですね。

成分に注目して疲れにあった栄養ドリンクを選んで

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肉体疲労や精神的疲労、眼精疲労など、ひとことで“疲れ”といっても様々。また、「疲れているが一時的に元気を出したい」「疲れを緩和したい」「溜まった疲れをとりたい」など、使いたいときのシーンも様々ですよね。

選ぶ基準のひとつとしては、一般的に即効性とパワーを重視する場合は医薬部外品を。マイルドでも目的に合ったものを選びたいときは栄養機能食品やトクホなどを選ぶのがおすすめ。

“栄養ドリンク＝男性が飲むもの”というイメージを持っている方も多いと思いますが、最近ではカロリーオフのものや美容向けの成分を配合したものなど、女性が手に取りやすい栄養ドリンクも多く発売されるようになっていますよ。

自分の気になる状態にあわせて女性向けの栄養ドリンクを探してみるのも良いですね♪

では栄養ドリンクに含まれている成分ごとに、具体的な商品や成分の働き、おすすめのシーンをご紹介します。ぜひ気になる状態にあわせて目的にあった栄養ドリンクを見つけてみてくださいね。

疲れを感じたときに！タウリン

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大塚製薬のリポビタンファインなどに含まれている成分、タウリン。身体の恒常性を保つ働きや肝臓の解毒能力を強化する働きがあります。

おすすめの使用シーンは、働きすぎて疲れを感じたとき。疲労回復したいときにぴったり。

疲れやすさを感じるときに！ビタミンB群

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エーザイのチョコラBBローヤル2などに含まれている、エネルギーを産生する働きをするビタミンB群。まとめて入っていることで、それぞれの成分が助け合って働いてくれます。

前よりも体力が落ちた、疲れやすくなったなどを感じているときにおすすめです。また、ビタミンB群がバランスよく配合されているものは乾燥肌や肌荒れなどにも♡

例えばビタミンB1は神経や筋肉の働きを助けてくれるので、目の疲れや血流が悪くなったときにおすすめの成分。ビタミンB2は皮膚や粘膜、爪、髪の健康を保ってくれる働きがあるので、肌荒れなどにおすすめ。ビタミンB6は皮膚や粘膜を正常に保つ働きをしてくれます。ビタミンB2と同様で肌荒れなどにおすすめの成分です。