いつも抹茶ラテのお客様に「いつものでよろしいですか?」【妄想】
いつも抹茶ラテのお客様に「いつものでよろしいでしょうか?」
カフェでバイト編
最近始めたカフェでのバイト。
最初はレジ打ちに必死で気付かなかったけど、毎週同じ時間に来てくれるサラリーマンのお客さんがいることに気付いた。
いつも抹茶ラテを注文して、窓際の角の席で険しい表情でパソコンとにらめっこ。
恐らく仕事をしているのだろう。
ある日、思い切って「いつもの抹茶ラテでよろしいでしょうか」と言ってみると、にこやかに微笑んで「はい」と言ってくれた。
やっと笑ってくれた。
次の週も、その次の週も。このやり取りが毎週の楽しみ。
ケーキ屋さんでバイト編
バイト先にいつも来てくれるお客様。
今日も素敵。でも…
『女性に贈るケーキを探しているんですよ』
「恋人いたんですね」
「…片想いなんです。俺が好きなだけで」
「…そうなんですか?」
「厄介だよ中々捕まらなくて」
「えっ……」
「こうして毎日買いに来ているのに気づかない」
「!」
「好きです」
writing by love recipe編集部