自然分娩から帝王切開まで!出産の基本知識
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自然分娩から帝王切開まで!出産の基本知識

お産の始まりは三者三様。いざという時に焦らないために出産の基本知識を解説します。

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自然分娩

病院での出産が大半となった現在、薬や医療機器に頼り過ぎるお産の形に疑問が出て、あらためて自然な出産を見直そうという流れが出てきました。

そこで、麻酔や会陰切開、陣痛促進剤など医学的な行為は加えず、あくまでも自然の陣痛を待ち、女性が本来持つ自然な力で出産をしようというのが自然分娩。

お産という野生の感覚を取り戻し、妊婦自身の産む力を尊重したお産とも言えます。

通常分娩

母体と胎児の安全のために、胎児の心拍と陣痛の状態をモニタリングする「分娩監視装置」を装着。

陣痛が弱いと判断されたら陣痛促進剤を使用。

場合によっては会陰切開などを行う。

いわば「自然分娩」プラス医療処置が加わった出産が、現在病院で行われている通常分娩。

この場合も、もちろん自分が主体的に産むという意識を持つことで、お産もより安全・安心なものになります。

お産の流れに対する自分の希望などを普段から医師とよく話し合い、信頼関係を築いておくことが大切。

無痛分娩

無痛分娩とは麻酔の力を借りて分晩時の痛みを緩和する分娩法。

無痛分娩には、麻酔の使い方によって、全身麻酔と局所麻酔があります。

通常一般的に行われているのが、硬膜外麻酔という局所麻酔。

脊髄を取り囲んでいる硬膜の外側の硬膜外腔という部分に、背中から細いチューブを入れておき、陣痛が始まったら鎮痛剤を使用し、痛みが強くなってきたら麻酔薬を注入します。

まったく痛みがなくなるわけではありませんが、全身麻酔に比べ、意識ははっきりとしているので、陣痛の波にのっていきむことも、赤ちゃんの産声を聞くこともできます。

水中出産

水中出産とは体温程度の温水につかり、心身をリラックスさせながら出産する方法。

陣痛が強くなってから、腰くらいの高さの温水につかり、水中で出産します。

温泉に入った時のような心地よさで体が温まってくると、血行もよくなり陣痛の痛みが和らぐと言われています。

水中出産は、妊婦の自主性をもとに、より自然の力を生かしてお産をしようというものですが、水中出産による感染や出血量の増加などの危険性もありますので、医師や助産師とよく相談のうえ行うことが大切です。

帝王切開

帝王切開とは、何らかの理由により経膣分娩が困難な場合に、下腹部と子宮壁を切開して、直接胎児と胎盤を取り出す分娩方法。

帝王切開には、あらかじめ手術が決まっている選択的帝王切開と、母体もしくは胎児に何らかの問題が起きて急いで胎児を取り出す必要がある場合に行われる緊急帝王切開があります。

選択的帝王切開は、骨盤位(逆子)や多胎妊娠、高齢出産、前回のお産が帝王切開だった場合などに行われます。

一方、緊急帝王切開は、胎児の状態が悪くなった時(胎児仮死)や、お産が長引いた場合(遷延分娩)、常位胎盤早期剥離などの場合に行われます。

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