ノリだと思ったのに腰に回された腕の感覚に何も言えなくなる
ノリだと思ったのに腰に回された腕の感覚に何も言えなくなる。
「何も言えなくなる瞬間」
椅子に座っている男友達と、その前に立っている私。
「抱きついて良い?」
「別に良いけど」
「え、ほんとに?」
「だって抱きつけないでしょ?」
「そんなことないよ」
「嘘だ、できないくせに」
いつもと変わらないノリ、のはずだった。
静かに腰に回された腕の感覚に何も言えなくなる。
「ナメられたら困るなあ… 僕も男なんだからね」
「男友達に言われた一言」
ずっと友達だと思ってた彼。
でも気づいたらすきになってて…でもやっぱり認めたくないし、
だけど他の娘にも取られたくなくて…こうなったら神頼み!お願いします!って勇気を出してがんばって買ったピンクの石のアクセサリー。
動機はちょっと微妙だったかな…とか、でもかわいいな!とか変に思われないかな…とか一喜一憂。
まあ実のところ気に入っててつけているんだけど、彼ったらそれをみた瞬間
『えっ好きな人いるの?うっそだーえ?え?誰?誰なの?』ってなぜか悔しそう。あれ?ちょっとまって、さっそく期待してみても…いいですか…?
writing by love recipe編集部