誰も教えてくれなかった!出産後に起こるカラダの変化5つ
妊娠・出産という大仕事を終えたあと、女性のカラダは急激に変化していきます。いったいどんな変化が起こるのでしょうか?ここでは、出産後に起こるカラダの変化を5つご紹介しましょう。
①後陣痛
後陣痛とは、出産後に子宮が元の大きさに戻ろうとして収縮するために起こる痛み。個人差はありますが、数日間続きます。
一般的に初産婦の場合、痛みは軽度ですが、経産婦の場合は子宮の戻りが早く、痛みが強くなります。
生理的な後陣痛はむしろ望ましいのですが、痛みがひどい場合は鎮痛剤を内服するケースもあります。
②会陰切開の痛み
出産の際、赤ちゃんの頭が出てくるときに、会陰(腟と肛門の間)が裂けてしまうのを防ぐために切開することがあります。
会陰切開をして無事赤ちゃんが産まれたら縫合します。
切開後の痛みの程度や期間は個人差が大きく、傷の大きさなどによっても異なりますが、痛みはだいたい1週間~1か月で治まります。
③マタニティブルー
待望の赤ちゃんが産まれてとても嬉しいはずなのに、急に悲しい気持ちになったり、不安になったり、わけもなく涙が出てきたりetc…。
産後数日たってこのように情緒不安定になる状態を「マタニティブルー」と言います。
原因は、慣れない育児による睡眠不足や疲れ、プレッシャー、産後の急激なホルモンの変化など。
妊娠中は、胎盤で女性ホルモンをはじめとする多くのホルモンが作られますが、出産時に胎盤が排出されることによって、体内でのこれらのホルモンが急激に減少します。
このようなホルモンの変化にカラダがついていけず、一時的に情緒不安定になりますが、多くの場合数日~2週間もすれば自然に回復します。
④抜け毛
妊娠中に多量に分泌されていた女性ホルモンが、胎盤の排出によって急激に減少することによって抜け毛が増えます。
出産直後、あまりの抜け毛に驚く人も少なくありませんが、半年程度で落ち着いてきます。
⑤痔
妊娠中に起こりやすい痔は、大きく分けて「いぼ痔」(お尻の血行が悪いために血管の一部がこぶ状になる)と「切れ痔」(肛門が切れる)。
妊娠中は、大きくなった子宮によって直腸周辺の血管が圧迫されて血行が悪くなり、いぼ痔になりやすくなります。
また、妊娠中はホルモンの影響によって腸の動きが抑えられ、便秘になりやすく、硬くなった便によって肛門が傷つき切れ痔になりやすくなるのです。
また、出産時のいきみでいぼ痔になることも。
いかがでしたか?出産後に慌てないで、済むためにも、産む前にしっかり予習をしておきましょう。
writing by 松村圭子