尖圭(せんけい)コンジローマとは?気になる性病について解説
尖圭コンジローマは、性器や校門の周りにイボができる感染症で、自覚症状がほどんどありません。
尖圭コンジローマとは?
おもに性器や肛門の周りにピンク色や褐色のイボができますが、女性の場合は大陰唇や小陰唇、会陰部、尿道口の周りの他、膣や子宮頚部などにもイボができることがあります。
イボの大きさは数ミリから数センチまでとさまざまで、形も乳頭状からカリフラワー状になることもあります。
尖圭コンジローマは自覚症状に乏しい
自覚症状はないことがほとんどですが、痛みやかゆみを感じることがあります。
尖圭コンジローマは、HPVに感染してからすぐに症状が現れるわけではなく、イボができるまでに約3週間から8ヶ月かかるといわれており、イボができるまでの平均期間は2.8ヶ月です。
このように、症状が現れるまでの期間は非常に個人差があり、また自覚症状に乏しいためいつ発症したかわからない人もいます。
そのため、感染した時期や相手を特定するのは難しいのです。
パートナーの3人に2人は9ヶ月以内に感染する
尖圭コンジローマを放っておくと、当然パートナーに感染させてしまう恐れがあり、実際「パートナーの3人に2人は9ヶ月以内に感染する」という報告もあるほどです。
HPVに感染しているからといって必ずしも尖圭コンジローマを発症するわけではありませんが、もしも尖圭コンジローマと診断された場合はパートナーも診察を受けることが大切です。
尖圭コンジローマの治療法
治療法としては、電気メスでイボを焼いたり、レーザーを照射したり、液体窒素で凍結させて取り除く方法などがありますが、最近では塗り薬が日本でも健康保険の適用となりました。
約25%の人が3ヶ月以内に再発
治療で目に見えるイボを取り除いたとしてもウイルスは残存している可能性があるため、再発を繰り返すことがあり、約25%の人が3ヶ月以内に再発するといわれています。
再発しても根気よく治療を続けることが大切なのです。また、原因ウイルスの活動を押さえるためにも、免疫力を高めておくことが重要です。
普段から疲れやストレスをためないように注意し、規則正しい睡眠や食生活を心がけ、免疫力を落とさないように気をつけましょう。
writing by 松村圭子