友人に恋愛相談したことで恋愛に発展するその一歩手前の話
好きな男性の友人に恋愛相談するといつも真剣に考えてくれる。
片思い編
好きな男性の友人に恋愛相談。
女性の好みや共通の話題になりそうなもの、誕生日には何をプレゼントしたら良いか。いつも真剣に考えてくれる。彼のアドバイスを参考にしながらアピールしたけど、恋は実らなかった。
「そっか…アイツももったいないことするな」
「そんなことない」
「頑張ったのにな」
「仕方ないよ」
「…アイツが羨ましい」
俺じゃだめか…?なんて、今言うのは卑怯だってわかってる。
どうしたら彼女の傷を癒やすことができるだろう。俺ならこんな悲しい思いをさせないのに。気持ちを抑えるのに必死な彼と、その優しさは痛いほどわかるけど応えられない女の子。
両思い編
お互い踏み出す勇気がなく友人関係をずるずる続けている男友達と、前から気になっていたお店でご飯。
いつも行くところより少しハイクラスだけど、話す内容は相変わらずくだらなくて他愛のないこと。
突然店内の照明とBGMが変わり、近くのカップルの席に華やかなケーキが置かれた。
彼氏から彼女へのバースデーサプライズのようだ。
みんなでハッピーバースデーの歌を歌い、拍手をして、「おめでとう!」と声をかけた。
「凄いもの見たな」「幸せそうだったね」
と2人でそのカップルをぼーっと眺める。
純粋な感動半分、羨ましさ半分。ああいうの、憧れちゃうな。
しばらくの沈黙の後、
「うん…好きだわ、お前のこと」
と彼がぽつり。
さっきのカップルに触発されたのか、突然の告白(?)だった。
writing by love recipe編集部