セックスがうまくいかない!身体的要因の性交障害とは
性交時に痛みを伴うことによって性交が困難になる場合、いくつかの原因が考えられます。ここでは身体的要因について解説します。
膣の炎症
膣に炎症がある場合、挿入時やピストン運動をするときに痛みを感じることがあります。
炎症はまず膣の入り口から起こり、徐々に膣の奥へと進行していくので、最初は膣の入り口付近が痛み、次第に内部の痛みへと変化していきます。
子宮内膜症や子宮筋腫
子宮内膜症や子宮筋腫が原因で性交時に痛みを感じることもあります。
この場合、膣の奥の方を突かれると痛みが生じます。
性器の未成熟
性器自体が未成熟な場合も奥へ突かれると痛みを感じます。
これは子宮自体が硬く柔軟性がないため、突かれたときの衝撃を受け止めることが出来ないからです。
サイズの不一致
サイズの不一致によっても、性交時に痛みを感じることがあります。
性器も顔や体格と一緒で、サイズや形も当然個人差があります。
出産を経験すると膣に柔軟性ができて男性器を受け入れやすくなりますが、その前段階ではサイズの不一致で痛みが生じることもあるのです。
このような場合はパートナーと話し合って優しくゆっくりしてもらう、痛みが少なくなるように体位や挿入角度を工夫してみるとよいでしょう。
精神的な緊張
精神的な緊張が原因で膣が収縮してしまい、性交時に痛みを感じることもあります。
この場合、体をほぐして心身ともにリラクゼーションする必要があります。
パートナーとアロマオイルを使用してマッサージをしてみるのもいいでしょう。
更年期
更年期にさしかかると、女性ホルモンの分泌が減少することで膣の潤いが少なくなり、粘膜も委縮してくるため性交が困難になることがあります。
このような場合は女性ホルモンを補充する治療が奏功します。
その他
まれに、処女膜が非常に硬く膣の入り口が狭い「処女膜強靭症」という生まれつきの疾患もあります。
この場合は強靭な処女膜を切除する手術をすれば性交は可能になります。
性交時の痛みで何らかの婦人科の疾患が疑われる場合は婦人科での診察を受けるようにしましょう。
writing by 松村圭子