アナルセックスする時の注意事項と知っておきたい危険性
アナルセックスって雑誌などで聞くけどそんなことして平気なの!?アナルセックスの危険性について医学的に正しい知識を手に入れよう!
アナルセックスとは
アナルセックスとは、男性器を女性または男性の肛門・直腸へ挿入する行為のことで、広い意味では、玩具などを使った行為も含みます。 異性間でのアナルセックスは、月経時の性交を避ける、避妊のため、結婚するまで処女を守るというような目的で行われる場合もあります。
深い快感を得られるアナルセックス
肛門は、女性器と同様粘膜が露出している部分で、非常に感覚が鋭敏で感じやすく、また、腟の筋肉よりも強い力で男性器を締め付けることができます。 その際、直腸からは、腸液という消化液が分泌されますが、これは、通常のセックスのときのように性的興奮からくるものではなく、体に異物が入ったための生理的反応なのです。
アナルセックスの問題点
アナルセックスの問題点としては、まず感染症があげられます。 肛門の粘膜は非常にデリケートで傷つきやすいため、裂傷や擦過傷を起こしやすく、出血したり裂肛(切れ痔)を引き起こしたりします。 相手がHIVやB型肝炎などの性感染症にかかっている場合、アナルセックスで傷ついてしまった傷口から感染してしまったり、自分が性感染症を持っていたら、傷口からの出血で相手に感染させてしまう可能性が高くなるのです。 感染症の種類は腟での性交と変わりはありませんが、感染の確率は、アナルセックスの方が高くなるのです。
肛門は排泄器官であって生殖器官ではない
また、挿入側にとっては、腸内細菌による尿道炎を、挿入される側にとっては、アナルセックスから腟でのセックスに移ったときに、腸内細菌での感染を起こす可能性が高くなってしまいます。 アナルセックスの後に、何らかの症状が現れて、医師に診察してもらう場合、アナルセックスという概念が医師の念頭にないと、診断の遅れや誤診につながる危険性があります。 早期に適切な診断・治療を受けるためには、アナルセックスの有無を医師にきちんと伝える必要があります。 基本的に、肛門は本来排泄器官であって、生殖器官ではないため、性交には適切ではないのです。
writing by 松村圭子