記憶力を上げるには?脳の働きに基づいた記憶力を上げる方法
「記憶力があれば、もっと試験でいい点が取れたのになあ」こんなことを感じたことはありませんか?記憶力というのは、個人差もありますが加齢とともに低下します。また、脳は使わないと、あっという間に記憶力が低下することも知られています。ここでは、脳の働きに基づいた記憶力アップのための秘訣をご紹介しましょう。
自分の忘れ方のパターンを把握
まずは、自分の忘れ方のパターンを把握しましょう。3日で忘れるもの、1週間で忘れるものなど、忘れるまでの期間は記憶している情報の種類によっても変わってきます。
だいたい3~4割程度忘れた時点で復習するようにすると、記憶の定着率が大きくアップします。
また、映像を利用するのもポイントです。重要な事項は、文章化するよりも図式にまとめると、わかりやすく記憶に留まりやすくなります。
記憶力アップと感動の関係
記憶力アップには、“感動”も大切です。自分が以前ひどく感動した本や映画などは、何年たっても忘れられないもの。
脳は、感動のない丸暗記が大の苦手なのです。記憶したいことに興味をもってワクワクしながら覚えると、記憶が定着しやすくなります。物語化して覚えるのもよいでしょう。
何の脈絡もなく丸暗記するよりも、物語としてつながりで覚えると、記憶力もアップします。
また、暗記や単純計算をしているときは、脳の広い範囲で活動性が高くなっている状態です。
その際は、声に出して耳で聞き、書いて目で見るとさらに脳が活性化して記憶力が高まります。
単純計算や音読はつまらないかも知れませんが、時間制限を設けるなどゲーム感覚で取り組むと面白くなり、脳の活性化にもなります。
記憶力アップと食事の関係
記憶力アップには、日々の食事も大切です。脳の働きを活性化するのに効果的な成分は、DHA(ドコサヘキサエン酸)という不飽和脂肪酸。
サンマ、イワシ、サバなどの青魚やイクラ、スジコなどに豊富に含まれています。また、チョコレートにも記憶力をアップする効果があると言われています。
チョコレートには、テオブロミンやカフェインなど頭をすっきりさせる成分が豊富に含まれており、記憶力や集中力がアップします。
また最近では、赤ワインやブルーベリーに含まれるフラボノイドが記憶力向上に効果的であることがわかりました。これらの食品の効果を最大限に発揮させるためには、バランスの良い食生活が大切。
どれか一つを集中的に大量に摂取しても効率よく脳は働いてくれず、記憶力を高める効果は期待できません。
記憶力アップと睡眠の関係
質の良い睡眠も記憶力アップには必要です。脳は、眠っている時に情報を整理し、記憶力を維持して記憶を定着させています。
睡眠時間が不規則だったり睡眠が浅いと記憶が固定されず、ホルモンの分泌リズムも崩れて脳の活動を高めることができません。
記憶力アップには、規則正しい生活やバランスの取れた食事など、日頃のライフスタイルも大切なのです。
writing by 松村圭子