友だちを励ますときに逆効果になってしまう言い方
大切な友だちが、就職先が決まらない、失恋した、勉強が行き詰まっているなどなど、人生のトラブルで落ち込んでいたら。どうにかして励まして元気づけてあげたいですよね。でもちょっと待って!場合によっては逆効果になってしまう励まし方もあるんです。今回はやってしまいがちな“間違った励まし方”ついて検証します。
①解決にならない比較論を持ち出す
ネットでよくある返しに「宇宙からみたらどうでもいいし」というのがあります。
たとえば失恋して落ち込んでいる友だちに、「失恋で苦しめるなんて日本人は豊かなのよ!
地球の裏側には飢えと貧困で苦しんでいる人もいるのに」と言われても、「……だから?」としか言いようがありません。
世界的な問題や規模が大きすぎる話をもちだしても、友だちの失恋にはなんの解決にもなりませんね。
②レベルが低いものを貶して褒める
たとえばテストの結果が悪くて落ち込んでいる友だちに「私なんてもっと悪かったよ!」「これだけできていればマシだよ!」と伝えるような励まし方。
相手は、自分自身が目指していたレベルに達しなかったことを嘆いているわけで、もっと低いものと比べたところでまったく救いになりません。
③経験をもとにしたアドバイス……とみせかけた自分語り
先輩の立場の人がやりがちなのがコレ。
どんな悩みを相談しても「そのくらいで済んでよかったわよ、私のときなんか……」と、結局は“そんな困難を乗り越えた自分自慢”に終始してしまう。
これでは傷口に塩を塗るようなものです。
④無責任ポジティブ
まったく根拠もなく、「ん~~、カンだけど、きっと大丈夫だよ!」など、無責任なポジティブシンキングを押し付ける励まし。
不安が解消されないだけでなく、深刻に考えてもくれていない様子に「この人、私の話聞いてたのかな……」と不信感がつのってしまいます。
⑤経験していないのに、わかるわかる~!
自分が経験していないことなのに「わかるわかる~!」とう態度をとると、本人は共感して励ましているつもりでも、相手からはとてもいい加減に見えてしまうことも。当たり前ですが、共感を表に出すのは、本当に理解できていることにとどめて。
⑥お題目のような一般論
「いろんな困難があるけど、苦しみって結局自分自身で乗り越えるしかないのよね……」などというような、お坊さんの題目のような一般論。
思わず、「んなことはわざわざ言われなくともわかっとるわい!!」と言い返してやりたくなってしまいます。
落ち込んでいる人を励ますのって、実はけっこう技術がいること。
無理になにかを伝えて元気付けようとするよりも、美味しいものでも食べながら、相手の話をじっくり聞く。
まずはそこからスタートするのがいいかもしれません。
writing by TADACO