「美容と健康のためにたばこは良くないとはわかっているけどやめられない…」そんな喫煙女子も多いのでは?昔と比べて男性の喫煙者は減っているのに女性の喫煙者は横ばい状態が続いています。たばこは女性の体に様々な影響をもたらします。ここでは、女性の喫煙者が減らない原因、たばこが女性の体に与える影響、最近話題の電子たばこについて解説します。
女性は男性に比べて、たばこを吸わないといらいらして落ち着かないといった禁断症状が出やすいと言われています。
また、ニコチンへの依存度が男性よりも高いとも。女性のほうが、たばこを吸った時の満足度が高く、なかなかやめることができないようです。
現代はストレス社会。女性は男性よりもストレスを感じやすいと言われています。人間関係や仕事でうまくいかないとき、たばこを吸ってストレスを解消する女性も少なくありません。
たばこをやめることで口寂しくなり、ついお菓子をつまんだりして体重が増えることも。太ることを恐れてたばこをやめることができない女性も多いようです。
ニコチンの血管収縮作用によって皮膚の血行が悪くなるため、肌のくすみ、しみやしわが目立つようになり、顔色や唇の血色が悪くなります。
ニコチンの影響で月経不順や月経痛を招くことも。また、閉経が約2年早まると言われています。
妊娠中にたばこを吸うと、胎盤から胎児への血流が悪くなるほか、一酸化炭素によって胎児への酸素の供給量が減るため、早産、死産、低出生体重児となるリスクが高まってしまいます。
子宮頸がんとたばこの関連が明らかになっています。喫煙者が子宮頸がんになる確率は、喫煙しない人の2～3倍になるというデータも。
たばこを充電式の道具に装着して加熱して吸うもの。従来のたばこは火をつけてたばこを燃やした煙を吸いますが、電子たばこは火を使わず電気で熱するという違いがあり、ニコチン入りのものとそうでないものがあります。
健康被害がより少ないと思われがちな電子たばこですが、特にニコチン入りの電子たばこの安全性はいまだ不明であると、WHO(世界保健機関)は警鐘をならしています。
たばこは百害あって一利なし。禁煙するためには、まずはたばこによる様々な健康リスクをしっかり把握することが必要です。
writing by 松村圭子