体内環境学でも20年以上前から重要視されている『体内時計』の存在。それが遺伝子レベルで存在することが、2017年に3名の研究者達のノーベル賞受賞によってより多くの人々に周知されました。今回は「体内時計」についてのお話をさせて頂きましょう。
私たち人間の身体は、『概日リズム』や『サーカディアンリズム』とも言われる一日周期の生体リズムを持っており、生まれながらに備わった『体内時計』によって調整されています。
体内時計とは、昼間は活動状態、夜間は休息状態と体を切り替え、効率的に生活するための機能です。
体内時計が大きく狂ってしまうことで起こる体内現象としては、睡眠障害・代謝障害・ホルモン障害など様々な悩みや時には深刻な疾患を引き起こす原因となります。
健康美人を目指す私たちにも見過ごせない重要事項の一つです！
例えば、肝臓の代謝機能が低下すれば【脂質】の消化にも大きく影響を及ぼすなど、体内時計の乱れはダイエットにも大きく影響します。
地球は4年に1回、1日をかけて太陽暦と地球の自転速度のずれを修正するためにうるう年が設けられています。
人間の知恵って凄いですね♪地球規模での修正が可能ならば私たちの身体も自分で時計と『カチッ』と合わせてしまいましょう。
体内時計は、『脳』が視床下部にブルーライトが届いているか否かを感知して調整されています。「今は昼！」「今は夜！」と気合を入れてもダメなんです（笑）
夜が明けて、お日様を浴びることで『脳』が朝を感じ、日暮れとともに『睡眠』への準備を整えてゆくものなのです。
生活リズムが乱れ始めたら、お日様をたっぷり浴びる生活を送りましょう！体内時計が『カチッ』と音を立てるのが聞こるでしょう♪
writing by 高梨由美