ハルカ/女性/15歳
寝る時間が毎日一時間半位づつ遅くなっていきます。
このサイトの自律神経訓練法を試したり、起きたらすぐに太陽の光を浴びたり、アロマオイルを焚いたり、カフェインを控えて、寝る前に携帯を弄るのをやめたのですが効果はありませんでした。
起きる時間も遅くなっていくので学校にあまり行けてません。
疲れたら早く寝れるかもと思いましたが、どれだけ疲れていても寝る時間が増えるだけで、寝付く時間は日に日に遅くなっていきます。
受験だってあるし、こんなのでは体に悪いと思います。
寝る時間を毎日同じようにするためにはどうすればいいしょうか？
監修者/松村圭子
毎日寝る時間がずれていくハルカさんの状態は、おそらく「睡眠相後退症候群」ではないかと思われます。
睡眠相後退症候群は、睡眠リズムを司る“脳の時計”のずれが大きな原因です。
睡眠リズムのずれを改善するには、まずこの脳の時計を合わせる必要があります。
そのためには、起床時にまず強い光に当たる、起きたら体を目覚めさせるために早めに朝食を摂るなど生活習慣の工夫も大切ですが、ハルカさんはすでに様々な努力をされているのに改善されないとのことですので、「睡眠外来」など専門外来を受診して相談されてみてはいかがでしょうか。
本人の根性だけでは改善できない場合もありますし、家族や学校など周囲の理解と協力も欠かせません。
脳の時計のずれは、少しずつ時間をかけて直すことが大切です。
今のハルカさんの状態に合った治療を受けて、無理なく睡眠リズムを整えていくことをお勧めします。
writing by 松村圭子