教科書を忘れた幼馴染が私のところに借りに来る【妄想】

教科書を忘れた幼馴染が私のところに借りに来る【妄想】

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自慢の幼馴染

仮に、同じ高校に通っていて同じ学年だったとして、教科書を忘れたときに、違うクラスの男友達に借りればいいものをわざわざわたしの教室まで来て

「ちょっと○○!数学の教科書忘れたから お願いかして!」

とデカイ声で言われる。

その幼なじみは、結構学校ではみんなに一目置かれている存在であり、そこで友達に、

「あれ、あのひとってあの○○くんだよね!?なに、どういう関係!?」

と騒ぎ立てられ、そこで「あ、幼なじみなんだよね」と鬱陶しそうに言い返したい。

大切な関係

「まただよ。頑張り過ぎだって、いつも言ってるじゃん」

みんなの前では気丈に振る舞っているつもりだけど…幼馴染のコイツは全部お見通しなのか。

「頑張ってないわ、普通だわ」

「俺を騙せるとでも?甘いな」

「私の何がわかるんだよ」

「そうやって…いつまで強がっていられるかな」

何も生まれない言葉のやり取り。

でもこれが限界。

これ以上話すと、泣いちゃう。

「…俺が、お前に、頼ってほしいんだよ。ひとりじゃないって気付け、ばーか」

もうだめだった。我慢していたものが一気に溢れ出る。

「アンタの前で泣きたくなかった…!もうやだ…くそう…」

「はいはい、好きなだけ泣いてください」

ただの幼馴染ではない。彼氏と彼女でもない。もっと近くてもっと大切な関係。

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